パリ国立高等音楽院在学中、根本雄伯は特にその優れた繊細で緻密な演奏で私を魅了した。幅広い音楽的素養と確実なテクニックは彼を比類の無いホルン奏者、そして第一級の音楽家にしている。
アンドレ・カザレ
私は自らのオーケストラ、ルーブル宮音楽隊において根本雄伯と共に仕事をする機会を得ました。 オーケストラのメンバーとして根本雄伯は2つの役割を同時に果たしています。グループ内の演奏家として必要なすべての素養を身につけ、また同時にソリストとしてのヴィルチュオーゾを合わせ持っているのです。根本雄伯はそこに求められいる才能、明晰さ、繊細さの間にある絶妙なバランスを保っていることを様々な機会に見せてくれました。彼は大変優秀な音楽家であり、我がルーブル宮音楽隊では彼がメンバーの一員である事をとても誇りに思っております。
マルク・ミンコフスキ
第2部の有名な『恒星からの呼び声』に於ける根本雄伯のホルンソロもまた素晴らしい。
ミッシェル・トジ / Resmusica / 2017年8月2日
(優秀な根本雄伯の指揮のもと)舞台奥のひな壇上に配置された演奏家たちとマリー・ノルマンはともすればありがちな『シェーンベルクがその時代でどれだけモダンでアヴァンギャルドだったかお見せしましょう』という解釈からほど遠い大変情緒性に富んだ演奏を披露した。
アラン・コシャール / Concertclassic.com / 2017年3月24日
根本雄伯は繊細さをもって語り手、演奏家並びに素晴らしいマリオネット師たちを指揮する。例えて言うならアイスラーの前奏曲でみられる書道の作法のように音楽を描いており、音楽の骨格やその仕組みの密接さまでをどうやって飛躍させバウンドさせるか心得ている。 全てが精密で的確で色彩に富み、まるで印象派のパステル画のようだ。
キャロリーヌ・アレクサンデール / Webthea / 2017年3月24日
根本雄伯は驚嘆に値する演奏を披露した。
ヴァンサン・ボレル / Opéra magazine / 2016年9月号
恐るべき超絶技巧とヴィルトゥオーゾ性を示し、ナチュラル・ホルンを用いた整合性と音楽表現を強烈に訴求した (...) 馥郁たる叙情と柔軟性溢れる筆致...
真嶋雄大 / 音楽の友 / 2009年12月
根本雄伯の精密かつ熱意にあふれた指揮のもと、オパール海岸出身の屈指のアンサンブル、ムジカ・ニゲラは歌手陣の理想的な支えとなり、明確な、そしてこのレパートリーに対してごく自然な演奏をしている。
ジャン=クロード・ラノ / Tutti magazine / 2011年10月
他のリートは位置が入れ替えられているが、原曲でも同じ位置にある最後の二曲の編曲は特に優れている。オパール海岸で生まれたアンサンブル・ムジカ・ニゲラの演奏家たちも大変すばらしい。
アラン・ズルシェール / Opéra base / 2012年2月12日
9人編成のアンサンブルを率いた根本雄伯は自らの説得力あふれる編曲を緻密に、歌わせ、溌剌とした指揮をしている。
アラン・コシャール / concertclassic / 2013年1月3日
8人編成の大変優れたアンサンブルを指揮する根本雄伯は、確かに原曲における大編成のオーケストラ特有の豊かな響きや輝きには欠けるものの、楽譜の起伏を明確にし、民謡を巧みに使うフンパーディンクを、ワーグナーとマーラーつなぐ鎖の欠けていた輪のひとつとして確実に位置づける優れた編曲を行っている。
ブルーノ・セルー / Classique d'aujourd'hui / 2013年1月2日
オーケストラピットではアンサンブル・ムジカ・ニゲラの8人の演奏家が彼らの指揮者であり、またこのプロジェクトの高度な音楽性を保証している根本雄伯の壮大な編曲の演奏に敬意を持って挑んでいる。
シモン・コルレイ / Concertonet / 2012年12月31日
彼の指揮は驚くほど柔軟で、ともするとこの詩と曲の少々執拗なまでの厳格さを追求できない危険性を伴うが、それによって作り出されるフレーズの質と自然さの前に我々は不平を唱える前に賞賛を禁じえない。
ダヴィッド・ル・マレック / Carnets sur sol / 2012年2月18日
日本人指揮者根本雄伯に率いられた優秀なアンサンブル・ムジカ・ニゲラ。私は48時間で3度ムジカ・ニゲラのメンバーの演奏を聞く機会に恵まれ、柔軟で明確、そして大変プロフェッショナルながらまだ一般にそのキャリアを知られていない根本雄伯の指揮を堪能した。
クロード・サミュエル / qobuz / 2014年6月13日
アンサンブル・ムジカ・ニゲラの演奏者によって優雅とも言える演奏をされている根本雄伯の編曲は、巧妙かつ時にはブラームスの黄昏の色合いを見せる。
フィリップ・ヴェンテュリーニ / Les Echos / 2012年2月16日
音楽監督もしている根本雄伯の編曲は原曲の洗練されたオーケストレーションをさらに紡ぎ出す、透明性と精密さの饗宴である。アンサンブル・ムジカ・ニゲラも驚くほどのバランス性だ。
カトリーヌ・ショーレール / Resmusica / 2012年12月27日
フンパーディンクの原曲は余分な脂肪を除去され8人編成のために凝縮されている。決して過小的な行為ではない。曲は彼の編曲によってその異常性、また可読性を勝ち取っている。
ピエール・ジェルヴァゾーニ / Le Monde / 2013年1月2日
この公演では特に音楽的クオリティーが記憶に残るだろう。殊に根本雄伯の8人の奏者のための優秀な編曲はフンパーディンクの曲に予期しない軽さを与え、ワーグナーよりもシュトラウスの近くに引き寄せている。
フレデリック・ノラック / musicologie.com / 2013年1月2日
根本雄伯は曲冒頭の雄大かつ勢いにあふれたホルンソロのニュアンスに究極の注意を払うことによって、またその後のソロでは効果音の豊かな表現力、端から端まで完璧にコントロールされた衝撃的なパフォーマンスによって輝いていた。素晴らしい。
ベルトラン・ボロネージ / anaclase / 2014年8月24日